堤大使の活動

令和3年6月30日
キール大統領への表敬(令和3年6月29日)
 6月29日に堤大使はキール大統領を表敬しました。その概要をご報告します。

表敬の目的は次のとおりです。
(1)建国10周年(2011年7月9日独立、建国)のお祝いを述べる。
(2)二国間関係の過去、現在、今後について意見交換する。
 
概要はつぎのとおりです。
(1)堤大使から、概要次を述べました。
ア 過去10年間の二国間の協力は良い結果を出した。日本は南スーダンの和平構築と国づくりを支援し、和平プロセス推進、インフラ、人材開発、雇用機会創出に貢献した。一方で、日本は南スーダンで最高度に好意的に受け入れられている。
イ 私は、日本が南スーダンを支援する関心、目的は少なくとも5つあると考える。
(1)積極的平和主義:南スーダンの和平への努力は世界の安全につながり、それはさらに日本の安全保障につながる。
(2)人間の安全保障:全ての人間が、安全、健康、尊厳ある生活を送る資格があり、また持てる能力を最大限発展させられる場を与えられるべきである。長年の内戦に苦しんできた南スーダンの人々に、人間の安全保障が確保されることを、日本は重視する。
(3)東アフリカの安定:南スーダンの安定性は東アフリカの安定と相互にリンクしている。日本にとって東アフリカはアフリカ大陸へのゲートウェイという重要性を持つ。
(4)地球規模の課題に取り組む上での南スーダンとの協力:法の支配、保健、環境、国際選挙などで、南スーダンからの支持を得たい。
(5)二国間交流:現在は二国間のビジネスはわずか。南スーダンの治安安定、インフラ整備が二国間のビジネス、文化、草の根の交流拡大につながることを期待している。
フリーダム・ブリッジは2022年7月、ジュバ水供給改善プロジェクトは2023年2月完工予定。上ナイル大学のマラカル校舎再建は本年5月に完工。これらのプロジェクトに従事する関係者の安全が確保されなくてはならない。現在、大使館において、今後の南スーダン支援の事業方針を作成中で、南スーダン政府と協議して完成させる。
ウ 日本政府の南スーダン支援に対する日本の納税者の支持を維持強化するためには、和平が進んでいることがわかるように、具体的な進展が必要。
エ 一年の滞在で気づいた点を2、3ご紹介する。南スーダンの良い人材、特に女性の能力の最大限の活用が、南スーダン経済の発展の鍵となると思う。南スーダンにおいて南スーダン人人道支援関係者が殺害されることは理解できず、受け入れられない。人間の生命、尊厳が守られなければならない。公務員の給与はきちんと支給される必要がある。然もなくば、国民への公共サービスが持続できない。
オ 南スーダンの和平と国づくりへの自助努力が続く限り、日本の南スーダン支援の意思は変わらない。今後の10年において、暫定政府後の南スーダン、恒久的な南スーダンとの間で、さらに実り多い関係を築いていきたい。
(2)キール大統領は、独立後の十年間の日本による開発プロジェクトやR-ARCSS履行支援に感謝するとして、日本との二国間関係を強化する意欲とコミットメントを表明しました。また、キール大統領は、南スーダンの直面する課題についても説明しました。







レベッカ・ニャンデン・デ・マビオル副大統領への表敬(令和2年12月17日)
 12月17日、堤大使はレベッカ・ニャンデン・デ・マビオル副大統領(通称:ママ・レベッカ)を表敬し、日本の南スーダンに対する支援政策、過去そして現在実施中の協力事業及び来年開催予定の東京オリンピック・パラリンピックについて意見交換を行いました。






サイモン・ミジョク・ミジャク道路・橋梁大臣との意見交換(令和2年12月15日)
 12月15日、堤大使はサイモン・ミジョク・ミジャク道路・橋梁大臣を表敬し、実施中のフリーダムブリッジ事業の再開や日本の南スーダンに対する支援について意見交換を行いました。







マノワ・ピーター・ガトクオス水資源・灌漑大臣との意見交換(令和2年12月14日)
 12月14日、堤大使はマナワ・ピーター・ガトクオス水資源・灌漑大臣を往訪し、現在実施中の事業、南スーダンの灌漑施設や洪水状況について、意見交換を行いました。







アルビノ・ボル・デュー青年・スポーツ大臣との意見交換(令和2年12月10日)

 12月10日、堤大使はアルビノ・ボル・デュー青年・スポーツ大臣を表敬し、東京オリンピック・パラリンピック及び南スーダンにおける青年支援について意見交換を行いました。表敬には、JICA南スーダン事務所の相良所長も同席し、JICAが実施するスポーツを通じた平和促進プロジェクトや南スーダン全国スポーツ大会についても、意見交換を行いました。






リアク・マシャール・テニー第一副大統領への表敬(令和2年12月8日)

 12月8日、堤大使はリアク・マシャール・テニー第一副大統領を表敬し、日本の対南スーダン政策について説明しました。会談において、堤大使は、日本が南スーダンを支援する4つの理由について説明しました。(1)日本は、積極的平和主義に基づき、世界の平和のために積極的に貢献することを対外政策の根幹に置いている。日本は戦争の惨禍と、その後の国家再建の歴史を経て、平和の重要性を身に染みて知っており、その経験があるからこそ、恒久的な平和を目指す南スーダンを応援したい。(2)南スーダンの平和と安定は、東アフリカ地域の安定にも直結する。(3)日本人と南スーダン人が自由に往来し、観光、ビジネス、文化交流を伸び伸びとできるようにしたい。(4)日本は、地球規模課題への取組において南スーダンと協力したい。2018年及び2020年の国際司法裁判所(ICJ)裁判官選挙において、南スーダンは日本の候補者を支持してくれた。このような協力を他の分野でも行いたい。
 マシャール第一副大統領は、今後も南スーダンにおける平和と安定の実現及び将来的な経済関係の強化を目指した二国間協力を行っていくことを確認しました。
 堤大使はまた、マシャール第一副大統領に対し、在留邦人の一層の安全確保を要請し、マシャール第一副大統領からは、在留外国人の安全は南スーダンにとっての優先事項であるので、安心して欲しい旨の応答がありました。






フセイン・アブデルバギ・アコル・アガニー副大統領への表敬(令和2年12月2日)


12月2日、堤大使はフセイン・アブデルバギ・アコル・アガニー副大統領を表敬し、日本の対南スーダン政策や現在実施中の事業について説明し、新型コロナウイルス対策について意見交換を行いました。





タバン・デン・ガイ副大統領への表敬(令和2年11月30日)


11月30日、堤大使はタバン・デン・ガイ副大統領を表敬し、日本の対南スーダン協力政策や現在実施中の事業について意見交換を行いました。
 






イッガ副大統領への表敬(令和2年11月26日)

11月26日、堤大使はジェームズ・ワニ・イッガ副大統領(経済クラスター担当)を表敬訪問し、南スーダンの経済情勢や実施中の日本の支援について意見交換しました。
  





ガブリエル・チャンソン高等教育・科学技術大臣との意見交換(令和2年11月25日)


11月25日、堤大使はガブリエル・チャンソン高等教育・科学技術大臣を表敬訪問し、南スーダンの高等教育について意見交換を行いました。堤大使は、日本が短期間で戦後復興を遂げたのは、平和の確保と教育による人材育成の力によると思うと述べ、そのような経験があるからこそ、南スーダンの高等教育を引き続き支援していきたいと説明しました。また、チャンソン大臣と日本の支援する上ナイル大学の再建プロジェクトなどについても意見交換を行いました。

  





ワイスIGAD南スーダン特使との意見交換(令和2年10月5日)


10月5日、堤大使はイスマイル・ワイスIGAD南スーダン特別特使と、南スーダンの和平プロセスの進捗について意見交換を行いました。また、南スーダン和平プロセスにおけるIGADの役割、日本とIGADの今後のさらなる協力関係強化についても意見交換を行いました。日本はIGADなど国際機関を通じ、南スーダンの和平プロセスを支援しています。

  





堤大使の信任状捧呈(令和2年10月1日)

10月1日、堤大使は南スーダン大統領府において、サルヴァ・キール・マヤルディット大統領に信任状を捧呈しました。
その後、日本と南スーダンの二国関係について意見交換を行い、堤大使は任期中の抱負や現在日本政府が実施中の和平プロセス及びインフラ開発への継続的な支援のほか、前橋市で合宿中の南スーダン陸上選手たちの様子について説明しました。キール大統領からは、日本からの支援に対する感謝の意が述べられたとともに、今後のさらなる二国間関係の発展について期待する旨発言がありました。

    





クーレン次期駐日大使との意見交換(令和2年9月24日)

9月24日、堤大使はクーレン・アクエイ・パチ・ギャラン次期駐日大使と意見交換を行い、今後の日本・南スーダンのさらなる関係強化について意見交換を行いました。クーレン大使は南スーダン初の駐日大使として訪日予定で、ビジネスにおける日本と南スーダンのwin-winの関係構築を目指したいと抱負を語りました。

  





「社会安定強化のためのアグロバリューチェーン構築」(UNIDO経由事業)農産加工場引き渡し式への出席 (令和2年9月15日)

9月15日、堤大使はUNIDOを通じて実施中の「社会安定強化のためのアグロバリューチェーン構築」の農産加工場引き渡し式に出席しました。引き渡し式はジュバ市郊外グンボ地区のドン・ボスコで行われ、プロジェクトを通じて改築され、新たに調達された油を生産するための加工機材が、正式にMazzarello Women Promotion Centreに引き渡されました。本プロジェクトを通じ、合計244名の地域女性及び若者がごま及びピーナッツオイル生産・加工に関する研修を受け、持続的なビジネスを行うための起業家研修も受講しました。