天皇陛下お誕生日祝賀式の実施(令和4年2月23日)

令和4年2月24日
大使挨拶
君が代斉唱
令和4年2月23日、在南スーダン日本国大使館にて、天皇陛下お誕生日祝賀式を執り行いました。
昨年はコロナ感染症の恐れから実施できませんでした。お客様の感染はあってはならず、また、大使館員の感染は、大使館として任務を実行できなくするからです。
本年は、大使館において、天皇陛下のお誕生日をお祝いし、日本国民の統合を祈念するとの趣旨のもと、簡素な式典を実施しました。式は20分、感染対策を徹底し、大使及び大使館員のみが出席しました。

堤尚広大使の挨拶全文は以下のとおりです。

おはようございます。本日、天皇陛下が62歳のお誕生日をお迎えになりました。心よりお喜び申し上げます。

昨年はコロナ禍の中で、天皇誕生日祝賀レセプションを開催できませんでした。本年も引き続き新型コロナ感染症が続く中で、従来の形式のレセプションは開催できませんでした。そこで、本日、感染対策を大原則として、天皇陛下のお誕生日を祝賀するという本来の趣旨に立ち戻り、大使館において開催いたします。出席者は、南スーダンという日本から遠く離れた地において、天皇陛下のお誕生日を祝し、同時に陛下が象徴なさる「日本国民の統合」が永続することを祈念します。

日本大使館は、日本と南スーダンの間で互いに協力し合い、交流を深めることを目指して、活動してきました。特に、積極的平和主義、人間の安全保障、東アフリカの安定、国際社会における協力、二国間交流、という5つの指針に基づいて、南スーダンの和平と開発の支援をしてきました。その活動には、大使館のみならず、PKO要員、JICAやODAプロジェクト関係者、国際機関関係者、NGO関係者等多くの人が関わりました。日本の自治体も南スーダンを応援しています。その結果、両国の間には、素晴らしい友情が育っています。南スーダンから日本は「真の友」と呼んでもらえます。また、南スーダン政府が、我々在留日本人の安全を重視して、支援していただいていることに心から感謝します。

今、南スーダンは、統一軍編成、憲法制定、選挙と言った、和平プロセスの完成に向けたプロセスの真っ只中にいます。日本は、南スーダンがこの巨大な挑戦を乗り越えて、永続的な平和を実現し、南スーダン国民一人ひとりが「人間の安全保障」を享受できる国になれると信じ、心から応援しています。そのために、我々にできる支援を今後も継続していきます。我々は南スーダンの「真の友」であり続けます。

本日の式典会場には、天皇皇后両陛下のお写真も置かれています。天皇皇后両陛下が海外で暮らし働く我々日本人を暖かく見守っていただいいていることに心から感謝を申し上げ、また、両陛下のご健康とご多幸をお祈りして、私のご挨拶といたします。