松居大使ご挨拶

令和8年9月30日
 皆様、こんにちは。このたび南スーダン共和国に特命全権大使として着任しました松居眞司と申します。どうぞ宜しくお願いいたします。
 
 南スーダンは、赤道の北側、ナイル川上流の白ナイル流域で水と石油資源に恵まれる国土は日本の約1.7倍、人口は東京都に近くで若年層が多く、64の民族から成り、2011年にスーダンから独立して15年、世界で一番若い国です。平和の定着に向け、日本も自衛隊要員を派遣して参加している国連ミッションによるPKO活動と人道支援、二国間支援、AUなどの国際支援を受けながら自立の道を歩んでいます。
 
 私は、南スーダン、アフリカでの勤務は今回が初めてで、赴任に先立ち、まずこれまで大使館として現地日本人の安全確保と不測の事態への不断の備えや現地機関・各国との協力、また和平合意に基づく関係国・地域との連携をリードされた先輩大使の足跡や教訓、本省関係者から多くを学びました。
 
 その上で、紛争地となり開発から取り残された地域や避難を余儀なくされた人々への人道支援、更に首都ジュバでのJICAの橋梁建設や給水塔設置など生活を維持するインフラ、南スーダン人の職業訓練の支援や日本での研修・留学、また東京オリパラをきっかけに南スーダンのアスリートとの草の根交流を応援する前橋市始め、石油や蜂蜜ビジネスなどのご経験、機会や課題等聞かせてくださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。これら取組が積み重なり築かれてきた両国の信頼関係が今日の平和協力の礎となっています。
 
 大使館員一同、退避勧告の中で現場で活動する在留邦人の安全確保と情報収集に最優先で取り組むとともに、私自身、外務省では2002年からジュネーブでUNHCRを担当し難民キャンプを回った経験、その後のウィーンのIAEAへの派遣、多くの国連専門機関外交を通じてアフリカ含め各国代表とグローバルな課題に向き合った経験も活かし、適時適切な広報を通じて南スーダンの現況や日本ならではの取組もご紹介しながら、両国の魅力について互いに知り合う楽しみや相互理解を促進し、日本の皆様とともに友好関係を前に進められることを期待しております。
 
 最後に、着任した9月21日は国連が定めた国際平和デーにあたり、ニューヨークの国連本部で日本から1954年に寄贈された平和の鐘(賛同した各国貨幣で鋳造)が今月打ち鳴らされました。日本は国連加盟70周年を迎え、この響きが最新の加盟国南スーダンの人々にも届くことを願い、立場や歴史を乗り越えて自ら心に平和の砦を創る努力、そして安心して暮らせる生活環境を維持し、持続可能な未来を志向する同国の結束した取組を、国内外の様々な関係者と連携しつつ応援させていただく決意を申し上げ、着任のご挨拶といたします。
 
南スーダンの概要は外務省ウェブサイトで以下リンクからご覧いただけます: https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/s_sudan/index.html )
 
2026年9月25日
特命全権大使
松居眞司