着任のご挨拶

紀谷大使

駐南スーダン大使の紀谷昌彦です。2015年4月27日に着任しました。どうぞよろしくお願いします。

南スーダンは、2011年7月に独立した、世界で最も新しい国です。今、国際社会の支援を得ながら、将来の発展に向けて、平和で安定した国づくりを進めています。日本は、南スーダンの独立前から様々な平和構築・人道・開発支援を行い、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)にも自衛隊を派遣しています。

私は、南スーダンに少なからぬご縁を感じます。25年前、外交官としての最初の赴任地はアフリカでした。その後、米国や南アジアで開発問題に取り組み、東京では平和構築、国連平和維持活動(PKO)や国連外交を担当し、スーダンも訪問しました。また、防衛省にも出向した際も、PKOや民軍協力に携わりました。今回、南スーダンの国づくりと開発、そして日本との幅広い関係の増進に向けて、このような経験を少しでも生かしていければと思っています。

大使館の仕事は、独立して間もない南スーダンと日本との関係を、両国と世界のために、あらゆる面で強化することです。そのためにやるべきことは多いのですが、当面は次の三点が大事だと思っています。

第一に、日本の強みを生かした貢献です。日本の自衛隊、JICA、NGO、企業は、インフラ開発や人材育成、人間の安全保障の推進など、南スーダンの平和構築・開発に大いに役立つ様々なノウハウやリソースを持っています。南スーダン政府や各国、国際機関との連携・協力のもと、これらを最大限に活用して、着実に成果を上げていきたいと思います。

第二に、内外への情報発信と人的交流です。様々なメディアを通じて、南スーダンの人たちに日本の貢献や良い点を一層理解してもらうこと、そして日本の人たちに南スーダンの現状、将来性や課題、日本への評価や期待について知ってもらうことは、お互いの関係を更に発展させる基盤になると確信しています。そのためにも、幅広い分野での人的交流を拡大することが重要です。

第三に、安全対策と危機管理です。日本と南スーダンの関係を強化していくためには、在留邦人や来訪者の安全確保が不可欠です。治安状況の改善を受けて、昨年10月には渡航制限を一部緩和し、ジュバでのODA事業が再開されました。今後、様々な支援やビジネスを着実に拡充できるよう、治安状況を十分に把握して情報を提供するとともに、緊急時の対応に万全を期したいと考えています。

大使館は、日本の方々、そして日本に関心を持つ南スーダンの方々に対するサービス機関です。「開かれた大使館」として、日本と南スーダンの関係強化に向けて、皆様と一緒に頑張りたいと思っています。よろしくお願いいたします。

2015年5月12日
駐南スーダン大使 紀谷昌彦